君の匂いを抱いて祈った。―「君が幸せでありますように」―








「……すごく悲しいんだって言ったら、茜は俺を慰めてくれるの?」

「当たり前だろ?」


 いやだ、嫌だ嫌だ。
俺は茜を追い詰めたいわけじゃない。

 そのはずだった。

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