スノードロップ*01
でももう…いいか。
どうやらそんな日々も今日で終わりを迎えるみたいだし。
私は花束を柵においた。手を離した瞬間、はらはらと何枚かの花びらが風に流されていった。
そんな様子をぼぅっと眺めて私はそっと目を伏せる。
―もし、本当に颯がこの世界からいなくなってしまったら。
…私はこの先、誰を信じて、誰を想って生きていけばいいの?
颯がいたから私は今日まで生きてこられた。
颯が私の世界を変えたの。
あなたが逝ってしまうのなら、私も逝こう。
もともとこんな命、いつ捨てたってよかったのだから。
あんなに毎日追い詰められ続ける日々、すごくつらかったし。
だからいいの。悔いなんて何一つない。
…あなたが逝くなら私も逝こう、だなんてメンヘラかよ、とか聞いた人によっては言われたりするかな…。
それでもいいよ。
これは私の人生。
すべての選択権は私にあるのだから。
私は柵に登る。
高いな、怖いなぁ。
でもまぁそんなの一瞬だ。落ちてしまえばそんなことすべて忘れる。
颯に、想いを伝えればよかったかなぁ…。
…なんてね。
荒本 万莉香、この世界から卒業します。
17年という短い時間ではありましたが、今までありがとうございましたー…。
颯、待っててね。すぐに追いつくから…。
そう心の中で呟いて前に体重をかけて落ちていったー…。
…………はず、だった。
どうやらそんな日々も今日で終わりを迎えるみたいだし。
私は花束を柵においた。手を離した瞬間、はらはらと何枚かの花びらが風に流されていった。
そんな様子をぼぅっと眺めて私はそっと目を伏せる。
―もし、本当に颯がこの世界からいなくなってしまったら。
…私はこの先、誰を信じて、誰を想って生きていけばいいの?
颯がいたから私は今日まで生きてこられた。
颯が私の世界を変えたの。
あなたが逝ってしまうのなら、私も逝こう。
もともとこんな命、いつ捨てたってよかったのだから。
あんなに毎日追い詰められ続ける日々、すごくつらかったし。
だからいいの。悔いなんて何一つない。
…あなたが逝くなら私も逝こう、だなんてメンヘラかよ、とか聞いた人によっては言われたりするかな…。
それでもいいよ。
これは私の人生。
すべての選択権は私にあるのだから。
私は柵に登る。
高いな、怖いなぁ。
でもまぁそんなの一瞬だ。落ちてしまえばそんなことすべて忘れる。
颯に、想いを伝えればよかったかなぁ…。
…なんてね。
荒本 万莉香、この世界から卒業します。
17年という短い時間ではありましたが、今までありがとうございましたー…。
颯、待っててね。すぐに追いつくから…。
そう心の中で呟いて前に体重をかけて落ちていったー…。
…………はず、だった。