スノードロップ*01
ーーふと、1人の男がロッカールームの奥から姿を見せた。
男は両手を衣服の上に着ているダッフルコートのポケットに入れており、顔も深く被ったフードに隠されほとんど見えない。顔も少し俯いていて、まるで自分の姿を見られることを拒絶しているかように見える。
男がロッカールームの出口へと足を一歩踏み出した時、ザザッという小さなノイズが男の耳元から聞こえた。
ー通知が、いったのか。
彼の耳元に取り付けられた小型装置の音声の周波数が合うまでの間、出口へと踏み出した足を戻して再びロッカールームの奥に身を隠して時間を潰す。
ーようやく波数が安定したらしく、耳元から聞きなれた機械的な音声が流れ始めた。
男は両手を衣服の上に着ているダッフルコートのポケットに入れており、顔も深く被ったフードに隠されほとんど見えない。顔も少し俯いていて、まるで自分の姿を見られることを拒絶しているかように見える。
男がロッカールームの出口へと足を一歩踏み出した時、ザザッという小さなノイズが男の耳元から聞こえた。
ー通知が、いったのか。
彼の耳元に取り付けられた小型装置の音声の周波数が合うまでの間、出口へと踏み出した足を戻して再びロッカールームの奥に身を隠して時間を潰す。
ーようやく波数が安定したらしく、耳元から聞きなれた機械的な音声が流れ始めた。