約束のエンゲージリング
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飾り付けにご馳走の準備にと疲れたのか、由羅ちゃんはケーキを食べた後にそのままソファーで眠ってしまった。
「あ、由羅ちゃん寝ちゃったね。ごめんねっ?長居しすぎちゃった。きっと疲れちゃったよね。」
「違う違う!楽しみにしてたからはしゃぎ過ぎただけだと思うよ。ウキウキしながら準備してたから。」
「本当?ふふっ。私って本当幸せものだな〜。何度も誕生日祝ってもらって。贅沢すぎて怖くなっちゃう。」
由羅ちゃんの可愛い寝顔をみながら呟くと沙羅姉がコーヒーを手にして隣に腰かけた。
「たまにはいいんじゃない?そんな誕生日があったって。はい、コーヒー。そういえば最後の方、お酒飲んでたよね?もう遅いから今日は泊まっていきなね。明日の仕事ならここから出勤するといいよ。」
「え?でも悪いよ。それに場所だって、、。」
「場所ならあるから泊まっていけ。それより由羅をベットに寝てくるから沙羅も風呂入っとけよ。」
先程までリビングにいなかった孝兄が何処からともなく現れ、由羅ちゃんを抱きかかえた。