約束のエンゲージリング
*・゜゚・*:.。..。.:*・*:.。. .。.:*・゜゚・*
あれから可愛いコーヒーショップに寄ってモーニングを食べて、また車に乗り込み目的地へ向かった。
彼の言う通り、温泉旅館は相当な距離があって途中で休憩を挟んだり、昼食を取ったりしたがら向かったせいか目的地に着いたのはもう日が沈む頃だった。
最後の方は細い山道をただひたすら登りようやくたどり着いた温泉旅館。
さすが人気の隠れ宿なだけあって自然溢れる山の中に同化するように立っていて趣きもあって雰囲気も素敵だ。
『、、ふぅ。やっと着いたね。これは妊娠中の沙羅ちゃんには無理だったよ。千佳も座ってばっかりでキツかったでしょ。山道もカーブばっかりだったし少し酔ったんじゃない?』
「ううん、全然マサ兄の安全運転のお陰で酔ってないよ!そんな事より運転お疲れ様でした。もうすっかり暗くなっちゃったね。」
『本当一日がかりだったね。でも久しぶりのドライブで楽しかった。じゃあここで降りてまってて?車停めてくるから。』
そう言って旅館の正面に私だけ下ろして奥の駐車場へと向かった彼。
車から降りると澄んだ空気に全身包まれて、それだけで日頃の疲れが吹き飛ぶ。