約束のエンゲージリング
そして千佳の中へと押し入る。
奥底から込み上げてくるものを抑えられずに流れた涙は悲しみから流れるものではなく、喜びからくるもの。
そんな心の内を彼女は理解できず、涙の流れる頬に手を伸ばして心配そうに眉を下げる。
「泣いてるの、、?マサさん、、ごめんなさい、、辛い思いをさせてごめんなさい。わがままでごめんなさい、、。」
男の自分には想像出来ないほどの痛みのなか、こんな時まで俺の心配をする彼女。
そんな愛しい彼女の名前を呼ばずにはいられない。
『っ千佳っ、、千佳、、千佳っ、、!』
一度果てても、欲は満たされずハァハァと呼吸を乱して横たわる彼女を今度は背後から抱きしめるように中へと入る。
しっとりと湿った綺麗な背中に唇を寄せ、何度も彼女の身体を揺さぶる。
その度に甘い声を上げる彼女。
その声が欲を更に増長させるばかりで果てても果てても解放する事が出来ない。
既に意識を失い、ぐったりと横たわる彼女に気づいたのは暗かった外が薄っすら明るくなった頃で慌てて彼女を解放した。
長い人生の中で、ここまで性欲に支配された事がなく戸惑いと同時に処女である彼女にこんな無体な事をした自分に腹が立った。