約束のエンゲージリング


「、、え?明日の引っ越し、マサさんも手伝いに来てくれるの?」

『うん?勿論その予定だよ。一応、明日は店を閉める予定で段取りしてたんだけどホテルのテーブル花が急遽入っちゃったから夕方配送の為に少し抜けるけどね。男手は多い方がいいし車も会社の車の方が沢山荷物がのるからね。孝にもその段取りで連絡は入れてるから。』

「そうだったんだ、、。忙しいのに私用でお店閉めさせちゃってごめんね、、。」








なんだか申し訳なくて俯向くと頬をむにっと両手で掴まれた。






『、、そんな顔しないの。俺がしたくてそうしてるんだから。それにそんな顔が見たかった訳じゃないからね。あと〝ごめん〟じゃなくて、、?』



少し目を釣り上げた彼にそう問われ、見上げながら小さく呟く。






「ありがと、、マサさん。」

『、、ん。じゃあ出来たテーブル花はストッカーに直してくるからその間にそれ仕上げといてね。』







満足そうに微笑んでテーブル花を直し始めた彼。


相変わらず私にはすこぶる甘い彼を横目に最後のかすみ草をさして仕上げる。







「よしっ!完成〜〜!!」

『うん。良い感じに仕上がったね。じゃあ作業台は片付けておくからその間に帰る支度しておいで?』

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