約束のエンゲージリング


「沙羅姉、立て替えさせてごめんね。いくらだった?」

「あれは私と孝からの一日早い誕生日プレゼントだからいいの!さ〜帰るよ!!そろそろ2人が痺れ切らせてるだろうし。」

「駄目だよっ!!あれ全部だなんてっ、、!いくらなんでも高額すぎる。これでも私も社会人だし!貯金だって結構あるから大丈夫だよ!?」





そう言って詰め寄るが、ショップの女性から商品の入った紙袋を受け取ってルンルンで店を出た。


「ありがとうございました。またのご来店お待ちしております。」

「いい買い物が出来たねー!さ、帰ろ。」

「あ、待ってよ!沙羅姉!!!話はまだ終わってないってば!」






私の言葉なんて聞こえていないかのように、携帯で孝兄で電話を掛け出した。



「あ!もしもし孝?買い物終わったよ〜〜。え?そうなの?じゃあそれまで時間潰して待ってるから着いたら電話してね。」








電話を切った沙羅姉が振り返ってモール内のコーヒーショップをゆび指した。




「由羅がまだデッカいパフェ食べてるから少し時間掛かるってさ。だからあそこでお茶していこ!私も少し座りたい。」

「う、うん。」




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