約束のエンゲージリング
沙羅姉が言うがままに、コーヒーショップで腰を下ろした。
「ここは社会人の千佳にご馳走になろうかな。私、今はコーヒー断ちしてるからココアにしようかな。、、お願いしてもいい?」
「無理させちゃってごめんね、、?ココアね!了解。直ぐに買ってくるから待ってて。」
ホットのココアと紅茶を購入して、沙羅姉が座る席に急いだ。
「お待たせ。はい、ココア。」
「ありがとー。」
「、、、体調は大丈夫、、?キツくない?」
心配になって沙羅姉の顔を覗き込むと、楽しそうに笑った。
「千佳も孝も一緒で心配性だよね。私なら大丈夫よ!そういえば、、よく見たら顔も似てるし。本当そっくりな兄妹ね。2人ともおばさん似!!でもおばさん曰く、おじさんも超イケメンだったらしいからどっちに似ても美形なのは間違いないね。羨ましいっ!!」
「お母さんに似てるかな、、?お母さんって幼い私から見ても綺麗だったから嬉しいな。自分ではよく分からないけど、、。ってそれより服は、、本当にいいの、、?あとで孝兄に怒られない、、?」
沙羅姉の独断で大金を使ってしまったなら、きっと孝兄に怒られてしまう。
そうなってしまったら申し訳ない。