約束のエンゲージリング
彼の言う通り次々と出てくる料理は楽しくて、どれも美味しい料理ばかりで笑顔でそれらを平らげていく。
コースの最後には花火が乗った小ぶりのバースデーケーキまで出てきて本当にサプライズの嵐。
あんなにお腹が一杯で動けないって言い合っていたのに綺麗に半分に分け合って甘いものは別腹だねって笑い合って綺麗に完食した。
本当に最高の誕生日だった。
帰りの車の中ではつい眠気に負けて、うたた寝をしてしまい気づいたらアパートに到着していた。
「っ、、マサさんごめんなさいっ、、!私、爆睡してた!!」
『あぁ、起きた?今から起こそうと思ってた所だよ。お腹が溜まると眠くなるもんだから全然いいよ。むしろ気持ちよさそうに眠ってて見てるこっちも幸せな気持ちになれたからね。』
「寝顔見てたのっ、、!?!?」
『うん?、、25歳になって千佳はどんどん綺麗になっていくけど眠ている時の顔は昔から変わらなくて見てて安心したかな。』
ずっと寝顔を見られていたと知って恥ずかしさで顔が熱い。
「もうっ、、!マサさんってばデリカシーなさ過ぎ!!!」
居ても立っても居られなくなって急いで車から出ようとすると掴まれる腕。