ブラック研究室からドロップアウトしたら異世界で男装薬師になりました
窓辺を通ると、私の半身が明るく照らされた。花火だ。その美しさに見とれていたら、ミカエルが隣に立った。
「ねえ、君……どこかで会ったことないかな?」
私はいぶかしげにミカエルを見上げた。なんなのだこの男は。まさか口説いている? 私は今、男にしか見えないはずなのに。
「ありません」
「そうかな? 記憶力はいい方なんだけど」
「パートナーを待たせていますので、失礼します」
私は控え室に入り、上着を脱いで、シャツのボタンをはずし始めた。シャツをするりと脱ぐと、真っ白な肌があらわになる。私はさらしを緩めようと、胸もとに手をかける。そのとき、ガチャリと扉が開いた。
私はびくりと肩を揺らし、とっさに前を隠す。
「ねえやっぱり……」
彼は私の姿を見て、「あっ」と声を漏らした。私はとっさに、手もとにある物を投げつける。それは閉まった扉にぶつかり、落下した。扉を開けると、先ほどの男が壁に背をつけて立っていた。
「君、女の子なの?」
私はその言葉を無視し、すばやくシャツを羽織った。彼の脇を通り過ぎようとすると、腕を掴まれ、引き寄せられた。アクアマリンの瞳がこちらを見据える。
「どうして男のふりを?」
「っ、なんのことかわからない。放せ」
「ねえ、君……どこかで会ったことないかな?」
私はいぶかしげにミカエルを見上げた。なんなのだこの男は。まさか口説いている? 私は今、男にしか見えないはずなのに。
「ありません」
「そうかな? 記憶力はいい方なんだけど」
「パートナーを待たせていますので、失礼します」
私は控え室に入り、上着を脱いで、シャツのボタンをはずし始めた。シャツをするりと脱ぐと、真っ白な肌があらわになる。私はさらしを緩めようと、胸もとに手をかける。そのとき、ガチャリと扉が開いた。
私はびくりと肩を揺らし、とっさに前を隠す。
「ねえやっぱり……」
彼は私の姿を見て、「あっ」と声を漏らした。私はとっさに、手もとにある物を投げつける。それは閉まった扉にぶつかり、落下した。扉を開けると、先ほどの男が壁に背をつけて立っていた。
「君、女の子なの?」
私はその言葉を無視し、すばやくシャツを羽織った。彼の脇を通り過ぎようとすると、腕を掴まれ、引き寄せられた。アクアマリンの瞳がこちらを見据える。
「どうして男のふりを?」
「っ、なんのことかわからない。放せ」