「烏丸迅の京都事件簿」
「小童!甘いぞ!!」

ドスの効いた声で天狗が攻めに出た。

「うおっ!?」

「烏丸が、おされてる!?」

さっきよりも動きが俊敏になり、烏丸の木刀が宙に弾き飛ばされた。

「迅くん!!諦めんといて!!
得意な流派かましなさい!!」

「胴!!!」

天狗が隙をついたが、長い脚で飛んで避けた。

「あぶねっ!!倒したらええねんな!?
ほな、久しぶりにやろか!!」

烏丸は天狗と距離を取り、木刀を拾うと、
身を低くして木刀を横に構えた…。

「……お主、珍しい構えだな。
ならばワシは殺陣でいこう…。」

天狗は武士のように構えると先手を切った!!
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