「烏丸迅の京都事件簿」
「決着をつけるぞ!!」

足を踏み切り、スピードを出してきた瞬間…


「……烏丸家流派…黒刃風斬!!!」

木刀が一瞬、回転して見えた矢先、電線に止まっていたカラス達が一斉に羽根を広げて飛び立つ。

気づけば烏丸は天狗の背中側に着地し、
木刀を腰に直した。

「うっ…ガハッ!!!?」

天狗のお面は外れ、うつ伏せで倒れる侍。

「あー、なまっとるわ。」

スーツの膝の砂をはたき、立ち上がると青山と山崎さんが寄ってきた。

「烏丸!お前、何その技…」
「あぁん?えーやん、そんな事…」

「鞍馬警部補!!大丈夫ですか?!」

山崎さんのその声に、2人は固まった。
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