「烏丸迅の京都事件簿」
倒れてた体を仰向けにして、天狗のお面を掲げると、"鞍馬警部補"と呼ばれるその人は大笑いした。

「ガッハッハッハッ!!
いやぁー!若いもんに殺られたわぁ!!」

「起き上がれます?」

「腹の肉が重とーてのぅ…よいっせ。」

鞍馬警部補が身を起こした瞬間、

「申し訳ございませんでしたぁあ!!!」

烏丸が土下座した。

「いやぁーええて。兄ちゃん。
ワシのほんの遊び心やったからのぅ!」

ニコニコと福の神様のように笑う鞍馬警部補。

「まさか警部補とは…」
「真澄!なんで言わんかったんや!?」

「え、なんか鞍馬警部補が腕試ししたいって言うとったから。うふふ。」

「まんまと俺らは引っかかった訳やな。」
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