「烏丸迅の京都事件簿」
「あー、先週転校してきたあの子か。
確かに声、聞いた事ないなぁ。」

「烏丸くんは1年で転校してきた時、最初からバリバリの関西弁貫いてたでしょ?
でも山崎さんはちょっと、心配なんだよね…」

「ふぅん?花田が話しかけてやったら?」

「もうした。でも無理だったの…。」

烏丸は竹刀を後ろのロッカーに立て掛けると、山崎さんの前の席に後ろ乗りに座った。

「なぁ、何で関西弁で話さへんの?」

「……っっ!?」

ド直球な烏丸の言葉に戸惑う山崎さん。

「喋らな友達出来ひんで?山崎さんと友達になりたい子もおんのに。それとも、友達作りたないんか?」

ぶんぶんと、山崎さんは首を横に振った。
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