「烏丸迅の京都事件簿」
「そうなのー?!」
「なーんだ!気にする事ないよ!」
「京都良い所ぢゃん!」

山崎さんが言葉を発した事で、クラスの女子も男子も集まってきた。

「よ、よく…分かったなぁ。//」

「雰囲気と勘やけどな!
俺、烏丸 迅!京都の駅名でもあるやろ?」

「うん…習い事でそこ、行っとった。」

「何、習ってたん?」

「お琴…と、習字。」

「えー!お琴とか素敵!」
「山崎さん、上品系女子ぢゃん!」

烏丸のおかげで口を開いた山崎さん。
この日を境に、彼女は少しずつ喋るようになった。

慣れない都会の雰囲気と、関東弁。

だけど、たった1人の関西弁のクラスメイト。

2人の距離が縮まるのには、
そう時間はかからなかった……。
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