「烏丸迅の京都事件簿」
そんな裏庭での光景を、
烏丸は廊下の窓からボーッと眺めていた。

「烏丸くん!何見てるの?……。」

烏丸の視線の先には、山崎さん。
花田さんは、すぐにそれに気づいた。

「花田か。」

「山崎さん、最近告られまくりだね。」

「せやな…。」

同じ様に窓の外を見る事は出来ずに、
花田さんは窓に背を向け烏丸の隣に居座った。

「……おバカ。早く告っちゃえ。」

「え?」

「何でもなーい!お花摘み行こーっと!」

烏丸はこの2ヶ月、山崎さんと一緒に過ごしてきてもしかしたら俺なら行けるんぢゃないかと思い始めていた。

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