「烏丸迅の京都事件簿」
2人が付き合い出した事は、
すぐにクラス中に広まった。

「やっぱりあの二人、くっついたか。」

「だねーお似合いだよね。」

沖田くんと池本さんが、2人の様子を眺めて言う。

「あ、花田さんおはよ。」

「おはよう…。」

もちろん花田さんにも伝わっていて、
沖田くんは、花田さんの元気の無い様子にぎょっとした。

少しずつ、それぞれの想いが乱れだしていた…。

ーーーーーー
そんなある日、
烏丸が教室に入ると…

「クスクス。」
「やだー山崎さんてば。」

黒板に書かれたモノを必死に消している山崎さんの姿。

「何やねん、これ…。」

「烏丸くん…見たらあかんっ!」

黒板には、2人のキスをからかうようなイタズラ描きが一面にされていた。

"烏丸くんはキスが上手いのー♡"

"山崎、ビッチ確定"

明らかに悪意を感じるラクガキに、
烏丸は思わず……
< 64 / 100 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop