「烏丸迅の京都事件簿」

「あーあ。一瞬で首跳ねるつもりだったけど、失敗ね。最悪。」

月村花楓は、いつもの可愛いモデルの姿とはまるで正反対の格好をしていた。

長い髪を結い、忍者のような格好。
人間離れしていたのは、手先から鋭利な短刀を生やしていたのだ。

「ば、バルタン星人！！？」

「その呼び方、嫌いなんだけど。
あたしは"Sword"の使い手よ。そんな怪物とは似ても似つかないんだからね！」

「どうして花楓ちゃんがっ！？
とゆうか、自首して？今ならまだ間に合う…きゃあっ！？」

刀をまた振り切られ、山崎さんはまた避けた！
だがその拍子に部屋の中にあった武器箱が倒れた。

「……あんた、まだ気づかない訳？」