「烏丸迅の京都事件簿」

その言葉は、青山が"Last note"で視た、被害者の言葉と同じ。
つまり、犯人にしか知り得ない言葉だった。

「どうして明智さんを…殺したの？」

「あの男が撮影した映像にね、あたしの"Sword"である証拠が映っちゃったのよ。それに気づいた明智さんに呼び出されたから脅されると思ってね。」

「脅されたの…！？」

「ううん。でも彼、突然樽を壊して自分も特性保持者だと打ち明けてきたから。その行動自体、脅しでしょ？」

月村花楓はそう言ったが、山崎さんは思った。
明智さんのその行動は、脅しぢゃないと。

「2人目の被害者は、何故…？」

「もう1人のカメラマンはね、殺した所を目撃されたのよ。あいつ明智さんとグルになってあたしの芸能生命を脅かそうと…だから。」