「烏丸迅の京都事件簿」
そう、月村花楓は芸名。

彼女の本名は、宮村 花。
烏丸と山崎さんの高校時代、一緒だったあの宮村花だったのだ!

「バレた…!?」

花楓が一瞬、怯んだ。
その隙に烏丸は体勢を整える!!

「烏丸家流派……風迅乱舞!!!」

烏丸の刀が、弧を描き振り乱れた瞬間…

ブシャァァァァー!!!!

「いやぁぁぁぁ!?」

花楓の両手首が切り落とされ、
血が噴き出した。

「真澄を傷つけるんは、俺だけで充分なんや…」

花楓の刀が床に転げ落ちた。
血吹雪が、花楓に降り掛かっていく。

「な、なんで…整形したのに…。」

「声や。整形しても声だけは変わらんからな。
青山に過去話しとったら、思い出したわ。
松木桃李へのスキンシップの仕方とかも、俺が受けてた物とよう似とったしなぁ!」
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