「烏丸迅の京都事件簿」
過去の思い残りを解消するように、
2人は握手を交わした……。

「もちろん!お幸せにね。」
「ほな、行くわ!真澄!元気にやれよ!」

手を振って、烏丸は青山のいるお土産屋さんへと走って行った…。

山崎さんは、一筋の涙を拭いて
烏丸の背中を見送った……。

「烏丸くんやったんやな、昔の元彼。」

「鞍馬警部補!…お煎餅、口元についてます」

ぺろりと舐めとった鞍馬警部補は、照れ笑いした。

「やっと、伝えられましたよ。」

「良かったのぅ!まぁ、山崎さんは署の男共にもモテるからのぅ!まだまだこれからやで。」

「はいっ!私もそれを信じます。」

「まぁ、山崎さんの恋相手は、ワシも見定めに付き合うがな!ガッハッハッ!」

「それは頼もしいです。ふふ!」

山崎さんは、晴れ晴れとした笑顔で
京都の空を見上げて呟いた。

「さ、うちも前に進みますか!」
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