Legal office(法律事務所)に恋の罠 *番外編~ジェラシーは内密に~
ジェラシーと混迷
ファン氏の誕生日パーティー当日。
Hotel Blooming 東京のスタッフはいつになくピリピリとしたムードに内心気もそぞろだった。
しかし、それを態度にするわけにはいかない。
いつも通りの平常心でのぞむようにと、桜坂駆会長からの訓示もあった。
正午間近となり、続々と詰めかける各界のVIP達。
その中に、一際目を引く一組のカップルがいた。
大島紬の黒紋付きと袴に身を包んだ美丈夫と、深紅の下地に手書き友禅・古典柄・貝桶が描かれた振り袖を着用した美しい女性。金色の帯は花流水矢結びにされ、絢爛豪華な雰囲気を醸し出していた。
それは、このHotel Blooming 東京のCEOである桜坂奏とそのフィアンセであり企業弁護士の夢谷和奏。
会場の入り口に鎮座する、誰もが見蕩れるお似合いの二人は、端から見れば仲睦まじく映ってはいるが、
実際は、直前までそれぞれの準備に追われ、3日ぶりにようやく肩を並べて定位置についた、といったところだった。
Hotel Blooming 東京のスタッフはいつになくピリピリとしたムードに内心気もそぞろだった。
しかし、それを態度にするわけにはいかない。
いつも通りの平常心でのぞむようにと、桜坂駆会長からの訓示もあった。
正午間近となり、続々と詰めかける各界のVIP達。
その中に、一際目を引く一組のカップルがいた。
大島紬の黒紋付きと袴に身を包んだ美丈夫と、深紅の下地に手書き友禅・古典柄・貝桶が描かれた振り袖を着用した美しい女性。金色の帯は花流水矢結びにされ、絢爛豪華な雰囲気を醸し出していた。
それは、このHotel Blooming 東京のCEOである桜坂奏とそのフィアンセであり企業弁護士の夢谷和奏。
会場の入り口に鎮座する、誰もが見蕩れるお似合いの二人は、端から見れば仲睦まじく映ってはいるが、
実際は、直前までそれぞれの準備に追われ、3日ぶりにようやく肩を並べて定位置についた、といったところだった。