Legal office(法律事務所)に恋の罠 *番外編~ジェラシーは内密に~
「どうして俺が同情で君と付き合ってるなんて思ったんだい?」
「弁護士とクライアントには、どうしても主従関係のような雰囲気が流れたり、吊り橋効果で恋愛感情が生まれたと勘違いするケースも生じます。・・・紫織さんだってそうですし・・・」
和奏は首をかしげて
「奏さんは責任感が強いし、私を企業弁護士にさせてしまったことへの罪悪感を抱いているのではないかと感じていたんです」
と続けた。
奏は、恋愛に自信のない自分の態度が、和奏に不安な思いをさせていたと知り驚いていた。
「・・・だから、つい"奏さんは長年、宇津井に振り回された私に同情してお付き合いしてくれてるんですよ・・・"なんて、紫織さんに言っちゃったんです」
「同情なんて、決してそんなことはない!俺こそ君が妥協して俺と付き合ってるんじゃないかと不安で・・・」
「不安・・・だったんです、か?」
和奏の言葉を遮って、奏は和奏を抱き締めた。
「ああ、不安だったよ。君に話しかける男の存在も、紫織さんの過剰な接触も何もかも、君が離れて行くんじゃないかと気が気じゃなかった・・・!」
抱き締める腕に力を込める。
「このところ・・・」
「このところ・・・?」
「特に君から避けられている感じがしたのは本当に俺の気のせい?」
抱き締める腕を緩めて、和奏の顔を覗き込むと
ばつが悪そうに、和奏が視線をそらした。
「弁護士とクライアントには、どうしても主従関係のような雰囲気が流れたり、吊り橋効果で恋愛感情が生まれたと勘違いするケースも生じます。・・・紫織さんだってそうですし・・・」
和奏は首をかしげて
「奏さんは責任感が強いし、私を企業弁護士にさせてしまったことへの罪悪感を抱いているのではないかと感じていたんです」
と続けた。
奏は、恋愛に自信のない自分の態度が、和奏に不安な思いをさせていたと知り驚いていた。
「・・・だから、つい"奏さんは長年、宇津井に振り回された私に同情してお付き合いしてくれてるんですよ・・・"なんて、紫織さんに言っちゃったんです」
「同情なんて、決してそんなことはない!俺こそ君が妥協して俺と付き合ってるんじゃないかと不安で・・・」
「不安・・・だったんです、か?」
和奏の言葉を遮って、奏は和奏を抱き締めた。
「ああ、不安だったよ。君に話しかける男の存在も、紫織さんの過剰な接触も何もかも、君が離れて行くんじゃないかと気が気じゃなかった・・・!」
抱き締める腕に力を込める。
「このところ・・・」
「このところ・・・?」
「特に君から避けられている感じがしたのは本当に俺の気のせい?」
抱き締める腕を緩めて、和奏の顔を覗き込むと
ばつが悪そうに、和奏が視線をそらした。