芸能人、拾いましたけど？ 【完結】

「あなた、事務所の方？」



不意に話しかけられて振り向くと

胸元まで見えそうなブラウスに

真っ赤な赤い革のタイトスカートを着た

女性が立っていた。



『あ・・は、はい』


「随分と熱心に見てたから」


『あ・・その・・新人なので
　勉強のために・・』


「あら、そ」


女性は私の体を上から下まで
値踏みするように
睨むようにみつめ、
それからヒールの音を鳴らして
修さんのところへ
行ってしまった。