片想い同盟


……逃げないで頑張ろう。


いまさらだけれど、そんなに真摯に受け止めてくれた優希くんに対して私は失礼なことをしちゃったから。



「拓海」

「ん?」

「私、頑張る」


きちんと見上げて目を見ながら、私は言った。


そのことに少し驚いたような表情をした拓海だったけれど、1回だけポンと私の肩を叩いてくれた。

言葉がなくても、その気持ちは十分に伝わるから不思議。



また、拓海を頼ることになるとは思うけれど。


でもせっかくここまできたのなら、最後まできちんと貫かないとだもんね。



「帰ろっか」

「そうだな」


立ち上がった私たちは、そのまま並んで公園をあとにした。


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