片想い同盟
急になにを言うんだと思われたかもしれない。
けれど彼は、「そっか」と、私の言葉に柔らかく笑ってくれた。
これ以上は優希くんも触れようとはして来なくて、私もそれ以上その話はしない。
いつもいつも、私は彼の優しさに助けられてきた。そんな彼が好きで好きで、息が苦しくなるくらい好きで。
でも、いまは。
「実行委員ってなにするんだろうね」
「ね。俺もなんにも話聞いてないいんだよなぁ。それにあんまり遅くまでする仕事ならちょっと……」
「わっ、そうだよ。優希くん部活あるのに」
「は〜……っ、俺昔っからクジ運悪いんだよね」
こんななんてことない会話をしながら、楽に呼吸ができる。