結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「飯田くんのことは、気になったりはしない…」
「そっか。
じゃあさ、ちゃんと飯田くんにはっきりさせた方がいいと思う。
ほんとはゆきにちゃんと自分で気づいて欲しかったんだけどね。
飯田くんへの好きは友達としてだってこと」
友達として……
その言葉を聞いて、どこかしっくりきてるわたしがいた。
「飯田くんにあまり思わせぶりな行動をとるのは、飯田くんにとっては酷だと思うよ」
そうだよね。
「でも、まだ飯田くんと仲良くなって数週間しか経ってないし、もうちょっと考えたいっていうなら、真剣に考えてあげな」
「わかった」
わたしが真剣な顔をして頷けば、あやちゃんは優しくにこりと笑って言った。
「ゆきなら大丈夫。
もしなんかあったらすぐにあたしに言うこと!」
「ありがとうあやちゃん」
いつもあやちゃんに助けられてる。
いつかあやちゃんに恩返しができたらいいな。
なんて思っていたそのとき__