結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「いくらわたしが覗いてたからって、その名前酷すぎませんか!
わたしには南ゆきって立派な」
「知ってるよ」
へっ?
「1-6の南ゆき。
あんた結構有名だし」
「有名?」
なぜ?
はっ、バカでちびでヘタレな女とか?!
「なんかとんでもねーこと考えてそうだけど違うから。
そういう有名じゃねーよ」
あ、そうなんだ。
って、なんでわたしの考えてることがわかるの!?
もしかして、この人エスパー?!
「エスパーとかもっとちげーし。
バカなの?あんた」
ば、バカって言われた…
「とにかく、あんたは今日から俺の下僕。
あ、それと俺の裏の顔のことを誰かに言いふらしたら、分かってるよな?」
ひぃーー、!
ニッコリと笑ってるけど、全然目が笑ってない!
背筋がゾゾゾッ…と凍るような感じがした。
「は、はぃーー!!」
「ってことだから。
明日からよろしくな。覗きちゃん?」
そう言って去っていった。
明日からわたし、どうなるんでしょう……
でも、ほんとの恐怖は家に帰ってからだったのだ…。