結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
へっ?
いや、でも
「ここに知らない人いますけど」
自分のことを指さしてあやちゃんにそう言うと
「だまらっしゃい!!」
ビシッ!と指をさされて言われました。
「あのね、あんたは普通じゃないの」
サラリと言ってのけたけどあやちゃん、それは酷すぎませんかね。
「いーい?
あたしが詳しく教えてあげるからしっかり聞いてなさいよ!
わかった!?」
「は、はい……」
あやちゃんの勢いにわたしは一歩下がる。
「結城直也と言えば、この学園の王子様!」
お、王子様ー!?
初めて聞いた…
このご時世、王子様なんているの?
「まずなんたってあのルックス!
あの完璧なイケメンフェイスは一度見たら忘れられないわ!」