結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
やっていける気がしません。
「ゆきーー」
全ての授業が終わった放課後。
「なーに?あやちゃん」
帰り支度をしていたわたしのもとにあやちゃんがやってくる。
「帰ろー」
「うん!」
あやちゃんとは幼稚園のときからずっと一緒で、家も近い。
普段からよくお互いの家を行き来する仲で、ちっちゃいときからの幼なじみなんです。
だから毎日の登下校は一緒。
今日はわたしが寝坊しちゃったから一緒じゃなかったけど…。