結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「ゆきちゃん、いいことしよっか」
ほ、ほらぁ。
もうまさに危険だよ〜……。
「いいこと、とは……?」
ジリジリと近づいてくる結城くん。
と言ってもここはベッドの上。
逃げようにも逃げられなくて、すぐに壁に背中が当たってしまった。
「捕まえた」
や、やばいです……
腕を掴まれてもう逃げることは不可能。
耳元で囁く結城くんに命の危険を感じた。
「ゆ、結城くん……?」
「さっき、散々俺のこと煽って…。
俺がどんだけ我慢してたか分かってんの?」
低く囁く結城くんがいつも以上に色っぽく見えた。
「誰かさんは?キスせがんどいて寝てるし?」
「へ、……」
「そんなゆきにはお仕置きが必要だな」
"お仕置き"、そのワードに凄く凄く嫌な予感がした。
「俺を散々誘惑した罰だ」
「…んっ!」
そう言って結城くんはわたしの唇を塞いだ。