結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。


ピンポーン♪



「あら?宅配か何かかしら。

ママちょっと行ってくるわね。

あ、直也くん。今日からこの家はあなたの家でもあるんだから、遠慮しないでくつろいでていいからね」



そう言ってママはリビングから出ていく。



「………」



きまずいです。とても…。


今この部屋には、わたしと結城くんしかいなくて。



そしてお昼にあんなことがあった後だから、何を話せばいいのか……



って、そう言えば、


「なんでここに結城くんがいるんですか!?!?」



ママが普通に話してたから全然気にしてなかったけど、よくよく考えればこの状況がすごくおかしなことなのには間違いない。



「は、今さら?」



おゎ、意地悪王子に戻った……



さっきまでは完璧王子になりきってたのに、ママが部屋からいなくなった瞬間素に戻った。



あれ、?でも、そもそもこれって素なのかな…?


うーん……



「あんた、もしかして雛さんからなにも聞いてねーの?」


< 24 / 275 >

この作品をシェア

pagetop