結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。


「さ、そうと決まればゆき。

直也くんを部屋に案内してあげて?

あなたの隣の部屋だから」



うげっ……



わたしが案内するの…?



結城くんと2人っきりになるとか、いやな予感しかしないんですが……



「南さん。お願いしてもいい?」



うぐっ……、


今はこのキラキラ王子様スマイルがとても怖いです。



目が主張してますもん!


いいから早く案内しろっ、て!!



「は、はい……」



こんなの不公平だっ。



わたしが断れないことをいいことに……。



そして仕方なく、部屋まで結城くんを連れていくことに。



でも、ほんとに今日からここに結城くんが住むんだ……。



もういろいろな意味で、波乱の予感しかしないんですが。


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