結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。


「はぁー…、わかった。

もういいから。

でも次からはちゃんと連絡するんだからね?」


「うん!あやちゃん大好き!!」



なんだかんだ許してくれるあやちゃんに、ぎゅっと抱きつく。



「ほんと、あたしって昔からゆきに甘いんだよなぁ」



なんて小さい声であやちゃんは呟いていた。


もちろん、今のわたしには全く聞こえてなかったけど。



「あ、そーだゆき!

ずっと気になってたんだけど、結城くんとはどういう関係なの!?」



すごい迫力で聞いてくるあやちゃん。



わたしはそれにちょっと引き気味になる。



「どういう関係、とは……?」


「付き合ってるのか付き合ってないのかってことだよ!」



付き合ってる?

誰と誰が?



「あんたと結城くんに決まってるでしょ!」



わたしと結城くん、?



はい?


< 59 / 275 >

この作品をシェア

pagetop