結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「はぁー…、わかった。
もういいから。
でも次からはちゃんと連絡するんだからね?」
「うん!あやちゃん大好き!!」
なんだかんだ許してくれるあやちゃんに、ぎゅっと抱きつく。
「ほんと、あたしって昔からゆきに甘いんだよなぁ」
なんて小さい声であやちゃんは呟いていた。
もちろん、今のわたしには全く聞こえてなかったけど。
「あ、そーだゆき!
ずっと気になってたんだけど、結城くんとはどういう関係なの!?」
すごい迫力で聞いてくるあやちゃん。
わたしはそれにちょっと引き気味になる。
「どういう関係、とは……?」
「付き合ってるのか付き合ってないのかってことだよ!」
付き合ってる?
誰と誰が?
「あんたと結城くんに決まってるでしょ!」
わたしと結城くん、?
はい?