結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「いや、ないない!絶対にないから!」
ありえないよ。
第1自分の彼女に命令なんてしていちいち呼びつけてくる彼氏なんていますか?
「でもお昼の時もすごいいい感じだったじゃん。
弁当だって一緒に食べたんでしょ?」
「たしかに食べたけど…」
それとこれとはまた別じゃない?
それにわたし、ああいう感じの男の子って苦手なんだよね。
結城くんは性格作ってるからこんなことはあやちゃんには言えないけど。
「じゃあいずれ付き合うのも時間の問題ね」
「うん、だからわたしは付き合わないからね?」
「付き合ったら1番に報告してね!」
ダメだ……
今のあやちゃんはわたしの言葉なんて聞いちゃいない。
ゆきにもついに春が…、なんてなんか浸ってるから。
それからいつもの別れ道であやちゃんとはバイバイをして家に帰った。