結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
まさかの2人っきり!?
家に帰って気づけば晩ご飯。
パパも帰ってきて、みんなでご飯を食べている。
ママとパパは結城くんのことをかなり気に入ったのか、話に花を咲かせている。
「ほんとに直也くんはかっこいいわねぇ。
部活とかは何かやってるの?」
相変わらず面食いなママ。
「部活はやってません。でも運動は得意です」
家でもしっかり表の顔を演じている結城くん。
「直也くんは頭もいいし、凄いなぁ」
ママ同様、結城くんを褒めちぎるパパ。
わたしはというと、さっきからずっと黙っているだけ。
無言でご飯を食べ続ける。
「ゆきも勉強できたら良かったんだけどな」
すみませんね。
結城くんと違って頭が悪くてっ!
「そーだ、ゆき。
直也くんに勉強見てもらったらどーだ?
少しはゆきの学力も上がるかもしれんぞ」
はぁー?
そんなの絶対に嫌だよ!