結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
さて、どうしましょう。
いつもより早めに学校に来て、机に伏せて考える。
結城くんと2人っきりの夜。
正直わたし、嫌な考えしか思い浮かばないんですが……。
結城くんがあの表の顔から裏の顔に変わったら、あの人何しでかすか分からないよ?
「はぁー、もうどうしよう……」
「なにがどうしようなの?」
へっ?
「うわぁっ!」
急に声がしたかと思ったら、目の前にはわたしの顔を覗き込んだあやちゃんがいた。
「あやちゃん…。お、おはよう」
「おはよ。
で?なにがどうしようなの?」
うぐっ……
こんな早い時間だからまだ人は来ないと思ってたけど、油断した。
まさかあやちゃんがこんな早く来るなんて。