結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。


さて、どうしましょう。



いつもより早めに学校に来て、机に伏せて考える。



結城くんと2人っきりの夜。



正直わたし、嫌な考えしか思い浮かばないんですが……。



結城くんがあの表の顔から裏の顔に変わったら、あの人何しでかすか分からないよ?



「はぁー、もうどうしよう……」


「なにがどうしようなの?」



へっ?



「うわぁっ!」



急に声がしたかと思ったら、目の前にはわたしの顔を覗き込んだあやちゃんがいた。



「あやちゃん…。お、おはよう」


「おはよ。

で?なにがどうしようなの?」



うぐっ……



こんな早い時間だからまだ人は来ないと思ってたけど、油断した。



まさかあやちゃんがこんな早く来るなんて。


< 67 / 275 >

この作品をシェア

pagetop