結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「まさか!
こんな不細工にラブレター書く人なんて絶対にいないよ!」
「はぁー、これだから鈍感娘は……」
「なぁに?あやちゃん」
なにか聞こえた気がしたんだけど…
「なんでもなーい。
それよりゆき、早くその手紙あけてみてよ!」
「うーん…。
これわたし宛のじゃないかもしれないよ?」
見た感じ封筒には宛名も差出人も書いてない。
「あんたの靴箱の中に入ってたのに他に誰がいるのよ」
それは……
あっ!
「わたしの靴箱とその人の靴箱入れ間違えたんじゃない?」
よくあるもんね!
本当はその人のだと思ってた靴箱が、実は違う人のでしたってこと。
うんうん、そういうことか。
「何勝手に1人で解決してるの。
入れ間違えたかなんて中身見ないとわかんないでしょ」
「それもそうか」
差出人さん、勝手に中身を見ることを許してください。