結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。



直也side



こんにちは。

結城直也です。



みんな、『結城くんが学園王子の仮面を外すとき』を読んでくれてありがとう。



という、学校でのこの表の顔は今は置いといて。



俺、今かなり機嫌が悪いんですけど。


なんでかって?



ゆきのせいだ。



あいつからのあのメールさえなければ、俺は今こんなにイライラしていない。



まぁ俺の周りでキャーキャー言ってるこのうるさい女どもは別だが。



でも今はそんなことどうでもいい。



なんだよ、用事って。


用事っていうのはゆきからついさっき送られてきたこのメールに書いてあったこと。



《結城くんごめんなさい!

お昼、急に用事ができちゃっていつもの空き教室に行けなくなっちゃいました!

だから結城くんは結城くんのお友達と食べてくださいね!

ゆき》



もう今はお昼休みで、このメールが送られてきたのはものの数分前のこと。



ったく、知らせんの遅ーよ。


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