結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「あれれ?直也くんじゃないかい!
何?お前が楽しみにしてるお昼休みは今日はねーのか?」
げっ…
「最悪」
「おいおい、そんなにあからさまに嫌そうな顔すんなよ」
「だったら俺の前から消えろ」
「いやん怖い」
……
「ちょいちょい無視しないでおくれよ。
俺恥ずかしいやつになってんじゃん」
「お前はいつも恥ずかしいやつだから安心しろ」
「ひどっ!俺結構気にしてんだぞ!?」
「あっそ」
「冷めてーやつだな」
お前はいつもうるせーんだよ。
えーと、このうるさいやつはクラスメートの矢本舜。
すげぇ嫌だけど一応小っさい時からの腐れ縁。
幼なじみってとこ。
だからこいつは俺の裏の顔を知ってる。
俺自身楽だからこいつの存在はありがたいっちゃーありがたい。
こんなこと死んでも言わねーけど。
言ったらこいつ絶対調子乗るし。