結城くんが学園王子の仮面をはずしたら。
「あ、そーいやさっき屋上行く階段のとこで南さん見たんだよなー」
は?
「いやー、相変わらずほんわかしてて可愛かった!」
なんであいつが屋上に?
用事って担任とかからの呼び出しじゃねーのかよ。
ふと、嫌な予感が頭にちらつく。
「あ゛ー!くっそ!」
俺はそう言って席を立ち。
「は!?直也!?ちょ、どこ行くんだよ!」
舜のそんな声を聞きながら、俺はある場所に向かうべく教室を出た。