ご主人様はあの時の！？

第２章ー始まるオシゴト、昔のアイツー

1ー友達と中学のあいつ

私は、荷物を段ボールに詰め込んでいた。
『明日からかー』
一人でそう、呟く。
私は、仕事を見つけて、ついに明日、引っ越しをするのだ。
『引っ越しの費用も出しますね』
と、さらっと的確な値段のお金を一週間前に引っ越しの事を報告しに行ったら、渡された。
笑顔の圧力と、今の全財産が少ない事に負けて、私は受け取った。
そして、明日の引っ越しまでに必要なもの以外は、段ボールにしまっていたのだ。
(取り敢えず、朝ごはんはパンかなー…
バターは私は無くても平気だし…
夜ご飯は、まぁ、カップ麺でいっかー…
後は…明日着る服とパジャマ位かな？)
と、引っ越しまでに必要な物を頭の中で整理する。
すると…
『♪～』
好きな曲のサビがスマホから流れ始めた。
(昔からこの曲は好きだな…いつからだっけー…あ、中学か)
何て、事を考えながら、スマホを取ると、友達からの電話だった。
『もしもしー！久しぶりー！元気だったー？』
違う会社に勤務しているけど、私の働いていた会社の倒産について知っていて、私を励ましてくれていた、友達だった。
『あ、久しぶりっ！！元気だよー！！』
私は、久しぶりの友達との電話に心を弾ませる。
『ねぇー？結局さー仕事どうなったー？』
話を少し、している内に、仕事の話題になった。
『それがさー！決まったの！しかも、倒産して直ぐに！』
『え、早くない！？』
『実はさー…』