届け、この想い~先生と私とチューリップ~
第四章~雪の花
秋に綺麗に色付いた紅葉は散り、すっかり冷え込み季節は、冬になった……。


冬は、クリスマス、バレンタイン。


まだまだ楽しい行事は、たくさんある。



冬が来ると次に、当たり前に春が来る。


そのせいか、冬はいつも寂しい気持ちになる。

そして、どこか待ち遠しくなる。


私たちの住む場所はよく雪が降る。



雪の川を見て、胸が締め付けられる。


そんな時もあった……。



シンシンと降る雪が

ただの小さな小川を

神秘的な、上品な風景に変えた。



私は、思わず雪の川を携帯で写真を撮った。





冷たい空気の中で、白い息を吐くのが好き。



かじかむ手に、はぁっと息をかけ、温める仕草が好き。



髪やコートに乗った、小さな雪の結晶が好き。



「さみーなぁ」と言いながら、春夏秋冬変わらないPUMAのジャージ姿で、両手をズボンのポケットに入れる先生が好き……。





今年のクリスマスは、沙織と二人だけのホームパーティ。


誰に会うわけでもないのに、メイクをして、めいっぱいおしゃれをした。


パジャマも持って、沙織の家に行く。


「お邪魔しまーす!!」


「どうぞ、上がって」



沙織と、そっくりのお母さんが、ニコッと笑ってドアを開けてくれた。



長い長い一日

ガールズ トーク炸裂




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