届け、この想い~先生と私とチューリップ~
あのクッションを

どんな人が抱き抱え

どんな感じで、先生の隣に居るんだろう。


でも、彼女とは手を繋がないのかな……。



先生、帰り道で言ってたよね。



『人と手繋いだの、いつぶりだろう』って……。



仲良くないのかな……。

それとも、腕を組んだりするのかな……。




私の中に

正体不明のモヤモヤが居ます。





その後、沙織ママに呼ばれ、一緒に夕飯をご馳走になった。



沙織ママは専業主婦。

肌は小麦色に焼けている。

サーフィンもスキーも、なんでもこなせる、かっこいいママ。



そして、静かだけど、優しい沙織パパ。



銀行員の沙織パパは、口数は少ないけれど、休みの日に遊びに行くと、優しく微笑んでくれるんだ。



こんな、素敵な家族

大好き!!



自分の家のように

落ち着く空気








ご飯をいただき、ケーキを食べ、また、沙織の部屋でガールズ トーク再開。




どうしてだろうね……



話しても話しても

会話は途切れない。



沙織と一緒にお風呂に入ったり、沙織パパが私たち二人にプレゼントを持ってきてくれたり、沙織と二人で、プレゼント交換したり。


誰かと一緒に居るであろう、たった一人の好きな人を想いながら、二人だけの秘密のクリスマスを過ごした。



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