届け、この想い~先生と私とチューリップ~
こんなにも、先生が好きだった。


先生を、本気で好きになった事、ちょっと、くすぐったい……。

そして、ちょっと、悔しい……。


だけど、ちょっと、誇りに思う。


先生色に染まった私は、これからどうすればいい……?


行き先を見失った私。



でも、先生色に染まった私だからこそ、見えてくるものがある。


先生が好きだった花、サッカー、先生が一生懸命教えてくれた数学、先生が大切にしていた、周りの人への愛情。


私は、しっかり学びました。

しっかり引き継ぎました。





先生、私はこれからまた、1つずつ大人になります……。




それから先生とは、年賀状と手紙のやりとりをしていた。


いつしか聞いた先生の住所、ずっと宝箱に入れていた。


どうしても、最後に言えなかった

「ありがとう」

言いたかった……。


北海道の住所からの返事に少し嬉しくなって、また返事を書いた。


沙織とのこと。

担任の先生の奥さんに、赤ちゃんが出来たこと。


メールではない

直筆のやりとり。



ちゃんと形に残る

先生の可愛い字。





私の中の

先生の思い出BOXは

もう満タンだよ……。



そして、6月下旬

白い一回り大きな封筒が届いた
















結婚します。













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