29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)


プーッ、プーッ、プーッ‼
もう電話しても未華子が出る事は、無かった。



「はい、あのぉー‼
未華子には勿体ないほどの
蒼生君なんですけど..

ああ、はい。
残念ですが、ええ‼
ご縁が無かったんでしょうね。」

「まあまあ!
私達も残念です。
主人も凄く気落ちしていますわ。」

蒼生の母、麗華さんは蒼生の結婚
と孫の顔を楽しみにしていたらしく凄く残念がっていた。

「こればかりは本人の気持ち
次第ですもの。
仕方ありませんね。」

そばで聞き耳をたてていた未華子が、受話器を手にして、


「お義母様、未華子です。
蒼生さんの事なら心配いりません。あちらに、恋人がいらっしゃいますから。


日本人ではありません。
綺麗な方でしたよ。
彼に聞いてください。
お義母様、私も残念です。」

ポッカーンとする叔母さんをよそ目に未華子は、にっこり笑うと


「ママーお昼何?」
そう言って台所に消えた。


蒼生の母、麗華は、すぐ蒼生に
電話したが蒼生は、出なかった。




「未華子、あんた言ったよね。
お見合い受けるって。」


炒飯をスプーンですくって食べながら
ŧ‹”ŧ‹”うん。言った。ŧ‹”ŧ‹”

ŧ‹”ŧ‹”なに?その目?ŧ‹”ŧ‹”

「蒼生君から断られたあとの事考えてもう一人、選んでいたのよー 」

「えええぇ、うそでしょっ。」

叔母さんはママの作ったカレー
ピラフをモグモグ頬張りながら
シーザーサラダを取り分ける。
ママは食べたい物を作ってくれる。



ŧ‹”ŧ‹”本当よ。ŧ‹”ŧ‹”

「約束は、ŧ‹”ŧ‹”๗約束よ๒ŧ‹”ŧ‹”」

叔母さんは今度こそ、強い決心を
していた。

未華子は、両手をあげながら首を
ゆっくり横にふり、降参した。

すぐ次の週お見合いがセッテイングされた。
日本でも有名なHOTELのレストラン。


渋る未華子を引き連れて、
叔母さんは鼻息高くホテルの前に
立った。



見合いの席に案内されると
何人かの人が立ちあがった。

叔母さんが頭を下げたので、見合い相手だと分かった。

叔母さんは振袖を進めたが、
32歳にもなって20歳と一緒ではありえないからと

ピンクの上品な訪問着にした。
お淑やかに美しく未華子を映していてタメ息さえ溢れそうになる。

叔母さんも貫禄満点、紫の着物に、モスグリーンの帯をしめ美容院に朝からでかけ、気合い充分。


彼は38だった。
きちんと整った髪は、真面目さを
漂わせ浮気バンザイの蒼生より
幸せになれそうな気がした。

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