29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)
2人は不倫旅行がバレてるとも知らず3日後、御機嫌様で帰ってきた。


蒼生の父親、夏生が
6人で食事をするから蒼生の実家に帰るように電話していた。


「おう‼夏生、地酒買って来たから 飲み明かそうか、蒼生くんも20歳だからな‼ 呑もう。」



「どこ行ってたんだ?
慎吾、菜々香‼
不倫旅行は楽しかったか‼」



蒼生の父親、夏生が地の底から
這うような冷たい言葉で言い放った。

2人の笑顔がそのまま凍りついた。


「あ、アハハアナタ何言ってるの?
ミカも誤解するじゃない!
仕事って言ったじゃない、
忘れたの?
変な事言わないでよ。」


夏生は冷たい声で言った。

「最近、出張が多かったから

連チャンで出張は、可笑しい
だろ‼

それに加え、残業も続くから
俺が迎えに行ったんだ。
菜々花の体調が心配で‼

そしたら会社に、お前は居なか
った。
嘘だろう、と思ったさ
警備に頼み込んでお前の部署迄
連れて行ってもらったよ。5時には会社を出たと、言われた。


帰って来たお前に聞いたら
あろうことか、会社で残業してたと言った。

俺は見てきたんだ。
しかし
トイレかも知れない。
食事かも知れない。

それから1時間、外で待って見たがお前は、やはり居なかった。

信じたく無かったから、興信所を頼んだ。

帰って来た報告を見て、驚いたさ、

間違いだと思ったよ。
疑いたく無かったが、認めるしか
無い‼


お前は、浮気してたんだよ。
でも、でもな‼



まさか、まさか‼

《《《相手の男が、慎吾だった
とわな💢》》》


最高の裏切りだよ‼ 慎吾
《《寝言はこれを見てからほざけ‼💥💢》》


バサバサバサバーッ
不倫の証拠の写真がテーブルの上
から落ち勢いよく、フローリングの床に散らばった。

2人の熱烈なキスシーンや
抱擁、遂にはあの場面迄繊細に映し出されて、目を背けたくなるようなえげつない物迄あつた。



うわーーん、うっうっうぅう
香織の母親と香織は、大声出して
泣いていた。


「す、すまん、夏生‼
俺たちは遊びだったんだ、
本気じゃ無い。
信じてくれ。」
慎吾は土下座して謝罪した。


「ホントよ、ミカ遊びなの
あなたが思ってる関係じゃないわ

蒼生達も結婚するし..ね、ね」

蒼生は静かに言った。



「母さん、いやメ〇豚‼

香織と結婚出来るわけ無いだろ
ウウァアアアーウウウー
俺にはアンタの血が流れてる
おばさんや、お父さんの気持ち
考えろ!
なんで、香織の父親を、
ウーウッウッウッウワー
不倫相手に選んだんだよー💢

バアアアーンとテーブルの椅子を
蹴飛ばした。温厚な蒼生の何かが
目覚めた瞬間だった。

蒼生が怒鳴っている間も、香織の
泣き声がずっと聞こえていた




お前なんか母親と呼ぶワケ
ねーーだろ‼💢
メ〇ブタ、なんて格好で尻振ってんだよ!
アレがキモチいいのか、幾つだよ
気持ち悪い‼バ〇ア」


香織の泣き声は止まらない。


「あ、あ、あ蒼生‼
ゴメン..ゴメンなさい。
そんないいかたしないで‼
メ〇ブタなんて、親に向かって
言わないで?」


「じゃあこのDVD見てもそんな事
言えんのかよ!
メ〇ブタ‼

人前でしかも公園じゃないか‼
誰かに見られるのが興奮するん
だろ‼
お前‼いくつなんだよ!

ド変態め‼」

蒼生は母親の顔目掛けてDVDを投げた。」

キャッ‼
忌わしいDVDは菜々花の頬をかす
めて落ちた。



「汚らしい‼4寝」
蒼生の口から軽蔑した言葉が投げ
掛けられた。


黙って項垂れていた慎吾がハッと
したように言った。


「蒼生君、香織とは別に考えてくれ香織は、小さい頃から
君と結婚だけを夢見て来たんだよ。
頼む‼
頼む‼」

香織の気持ちを考えてはくれない か....‼
私の事は香織とは関係ない‼」


追い縋る慎吾を蒼生は

「ケダモノ、二度と顔見たく無い‼
あんたを義父と呼べる訳無いだろ。

おばさんも、あの女から生ま
れた俺を 迎え入れてはくれ
ないですよ。

俺達は香織とオレは、汚い血が流れて
いますから・・・💥
💢」

「蒼生君、頼む、頼むよ。
香織は、関係無い‼」

《《お父さんやめてよーーー‼》》
おかあさんが泣いてるのよ。
関係無いなんて、何言ってるの?


パパにとってママは、
家政婦だったの?、許せない‼

ママはパパの健康に気を使って
たのに、パパを大事に思って
たのに‼

10年も騙し続けてーーーッ‼》》》
酷いーーーッ‼》》》



蒼生はただ肩を落として黙っていた。

黙って聞いていた夏生は、

「会うのが遅すぎたんだろ?
お前は慎吾の事、愛してるって
連呼してたぞ‼

お前らは遊びで愛を囁くのか?
真実の愛なんだろ‼
真実の愛を成就させてくれ。
もう、嘘つく必要なんて
無いからな‼💥💢

園でも、駅でも何処ででもやれ‼
俺とミカに遠慮はいらないよ。

畜生め‼
もう話す事も、会うことも無い‼

弁護士をいれている
後は弁護士と話してくれ。」


「 荷物まとめて1週間で、出ていけ
残った物は業者に捨ててもらう。
お前の物は全部だ‼」

そう言うと蒼生を連れ出て行った。

ミカは急に般若の顔になり
菜々香の頬をバッシーーーンと
叩いた。

その剣幕に慎吾も驚いた。
大人しい、謙虚で逆らった事の無いミカが全力でビンタしていた。

「💢あんた達が壊したのは
私達の家庭だけじゃ無い。


香織と蒼生くんの未来も
ぶち壊したんだよーー💢
土下座しょうが
何しようがこの子達も
壊れたのーーーッ💢」



息を切らす程叫んだミカは、
香織の手を取り、


「帰ろう。香織、あなたは
菜々香と一緒になればいい!」

そうつぶやいた。

「待ってくれ、ミカ
お前だけなんだよ。
菜々香とは本当に遊びだったんだ。
あやまる。
もう菜々香とは合わない
約束する。」



「菜々香、そうだよな‼
君も夏生だけだよな。」


「うん、そうよミカ
許して、
長い付き合いじゃないの..ね」


「やめてよ💢
私も弁護士立ててキッチリ制裁
するから、私が鬼と呼ばれた生徒会長だった事忘れたの‼

何人もの、生徒会の男性を従えて学校をまわしていたのよ
ヤンキーすら一目置いていた。
あんたらに負ける気はしない!

愛情も友情も木っ端微塵に吹き
飛んだ今は、 容赦しないわ!

やる時はやるわ‼

私を甘く見ていたの?
なら、検討違いよ!
私達や、あの子達の未来を壊した
お前らに、後悔させてやるから
地獄に落ちろ‼
許さないから…せいぜい苦しめ‼

息も出来ない程、叩き潰してやる!
裏切り者‼💢💢」



ミカの変わり果てた姿に二人は
カタカタと震えていた
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