29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)
「美人と食事ってそんな浮かれる
かなー! 怪しい、ぜ〜ったい
あやしい‼」




ストーカーじゃないからね。
夫の不貞を止めるのも妻の役目‼


「オジサン、ちゃんと見失わない でね。」




タクシーのドライバーの
サスペンス好きのオジサンと
話しが合い、名刺を貰っていて
電話したら飛んで来てくれた。



60歳ぐらいの、オジサンは
「ぅぅぅぅ、久しぶりに腕がなる。」
5本指をムニムニしながら目を
輝かせた。


暫く待機してるとシルバーの
クラウ〇が入って来た。

運転しているのは、お嬢様秘書課
の夏帆だ‼

タクシーの真向かいに駐車すると
スマホで誰かに電話していた。

バタバタバタと音がして蒼生が
走り込んで来た。

「お、おじさん。アレアレあの車
付けて‼」

おじさんは、待ってました‼
とばかりにジワジワと車を出した。

蒼生は戸惑いも無く助手席に滑り
込むように座りドアを閉めていた。



ちょっチ、ショック‼
それだけで、SHOCK‼
しかし今はそれ所では無い‼


蒼生を取られる心配で、仕方がない。

車は30分程走り続け、1件の
高級料亭の前で止まった。


近くのカフェで、降ろしてもらい
おじさんに、心ばかりの御礼をした。

「また、協力するからね‼」
と肩をポンポンと叩きながら帰っ
て行った。


籍を入れたのは2週間前‼
旦那のストーカーに成り下がった
かとモヤモヤした気持ちになり

カルボナーラを食べる終わると
珈琲とケーキを頼んで、
スマホ見ながら又食べる。



虚しい時間。


なんだかなー‼
蒼生の言う通り接待の度に追い
掛け回すのは、なんだかなぁ


2時間半も過ぎて、疲れてきた。

ハアアアーッ๑´࿀`๑と太い溜息
を残しバス停まで、ノタリノタリ
と歩いた。


さつきの料亭の近くのバス停で
バスを待つていると

「ほんとですか?
アメリカに帰られたら約束ですよ。
あ‼でも婚約者さんに悪いですねー」


「別に悪い事する訳じゃないし
彼女は仕事あるし日本に残るから 観光案内ぐらい出来ますよ。」




「ぜーーったいですよー
ってか彼女さん何処にお勤めなんです?」


「内緒です。
年上だからべらべら喋ると
怖いんですよ。」


「まあ、歳上?
蒼生さん29歳ですよね。

もっと上なんですか?」


「内緒だけど3個上ですよ。
最近グジグジ言い出して五月蝿
くて‼」


「まあ、だったら、婚約取り消し たらいいじゃないですか?」


「いやいやいや、それはナシ
ですよ彼女歳だし、
俺と結婚こだわってるし、
第一、もうあとないし、可哀想
ですし ね。多少、
オバサン化してきてるし。」


「まあ、中途半端なやさしさは
後で後悔しますよ。」



2人の笑い声に\\\💥////
ムカムカムカ
背筋が伸び訳分からぬ
アドレナリンが
ドッバドバ、ドッバドバ
出てくる。


夏帆は蒼生に、別れたら?、
私の方が絶対いいよ。
夏帆は、遠回しに蒼生にそれを
訴えている。
自分に自信が有るから強めに
アピールしているのか?

賢い蒼生に分からないはずが無い。
蒼生が揺れないはずも無い、
美人でスタイルバッグンで、
家柄もいい、

断る理由としては
残念ながら蒼生は既婚者だ‼

蒼生は、後悔しているのかも
知れない。

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