29歳夫の恋,(キケンな夫のロマンス的な嫉妬‼)



バッと顔を上げた未華子は
バックを焦り


「ほんとに本当にそう思うの?」
バックの中からポーチを・⌒ ポイ
ハンカチを・⌒ポイ
そしてやっと出てきた、離婚届けを見つけ取り出した。

その間も蒼生の愚痴は止むこと
なく続く。

「今から接待なんて、沢山ある!
その度にこんな調子なら
うんざりだよ‼
たのしくないし、気にしながら
接待したり、されたり
気が気じゃない‼💢

未華子が改め無いなら
考える‼。」


イライラMAXの蒼生は冷蔵庫からビールを取り出し
グビグビグビーーーっと
飲み干しカンを、バンと、
置きグチャりとかなりの力で
潰した。


「じゃあ、コレ書け書け書け、」

テーブルの上にサラサラした紙
を広げ蒼生の書き込む欄に、
人差し指でポンポン。




蒼生はハッとした顔をしたが
それを見た未華子は、
ニヤリと笑う。

「どうしたの?
余裕でしょ。
私の行動に耐えれないんでしょ。

結婚、考え直すんじゃなかったの?
そこ迄言うなら書けるデショ普通。」
フフン↗↗↗


未華子がニンマリとして脚を組み、ポンポン挑発したので

「ペンペン‼」

と催促して、ついでに印鑑も未華子が出して来たので・・・
サラサラサラー
サラサラサラーと書き
ニンマリして
ハッハッハッと、印鑑に荒い息を吹きかけ、シワがよる程
押し付け印鑑をポイと投げた。


「コレでいい?」

ポカーーンとする未華子を鼻で笑い


「いつでも出して‼」



そう言うと、ニンマリ薄笑いを浮
かべスッキリした顔をして
浴室に消えた。


サラサラサラと書かれた離婚届を、前にフルフルと怒りが込み上げて来る。


「本気で、そう思ってたんだー‼
まさか、ホントに書く?」


テーブルの上に放置された離婚届を手に取り未華子は只のおどしだったのにと、ワナワナと震える。

32と、25、お肌のツヤも違うし
たしかに、そうかもな!
リンゴでも切り分けられた白い
姿でお皿に乗ってても

赤いツヤツヤとした新鮮なリンゴをまる齧りしたい🍎ゞ
美味しそうに見えるのは後者の
ほうだ。未華子は蒼生の気持ちも
分からないでは無い。


しかし、今って新婚なのに・・・‼
諦めて見たが、この仕打ちは
あんまりだ‼👹


貰って来た残りの紙の一枚を、
くちゃくちゃに破りゴミ箱に捨てた。

「なによ‼あんニャロ﹏め‼
なぁにがオバサン化よ‼
クソっ、今に後悔させてや﹏る。」
ハァハァハア


浴室に追いかけて尻蹴りしたいが
我慢、我慢。


「32は、女盛りだっっうの‼」


頭を冷やすためマンションの
周りを走る走る、ひたすら走る。‼

夜中に、スカートで走るのはかなり危ないヤツに見えただろう。


しかも髪はボサボサ目はギンギン
そのままコンビニ迄走り飲めない、芋焼酎と何故かプリン、マメ、ポテチを買い込み帰還した。

コンビニの店員さんは、
ビビっていたから
多分化け物でも来た様なリアクション。

化け物じゃない、人間です。


未華子は、中、高と陸上部、
足には自信がある。

落ち着いた所で部屋に戻り
ソファでビールをゴクゴクゴク、
プファ〜🍺
ウメエ〜もう二、三本

焼酎を混ぜ混ぜ
この際味なんてこだわらない‼
ゴクゴクゴクプファプファプファ〜
よっぱらえばそれでいい。
酔って忘れたい!
蒼生を好きな事を愛した事を・・・

秒で寝てしまった。

本当の離婚届はフアイルに挟み
本棚に大切にしまってある。



風呂から上がった蒼生は
離婚届が破り捨ててあるのを見て
内心ホッとしていた。


言い過ぎたと風呂に入って、
反省していたと長風呂、自分も未華子と
別れるなんて
考えてもいないからだ。

未華子と顔を合わさないように
直ぐ寝室に入り、眠った。


喉が乾き目が覚めると
未華子がいないのに気づく。

慌ててベットを降りてドアを
バァンと開けた。


リビングに行くと未華子を見っけた。
ホッとする自分がいて、
離婚届書いた事を反省した。

酒も入っていたから、やり過ぎた。



確かに言い過ぎた。

蒼生はテーブルに置かれた1・8
の芋焼酎を見てギョッとする。

食い散らかされたプリンを片付け
ビールのカンを拾いながら
荒れた未華子を見たのは、初めてだそう思った。


「ごめんな。」
そう言いながらダランとソファに
横になる未華子に、毛布をかけた。



未華子は猛ダッシュの疲れと酒と
悔しさの疲れで眠っていた。


蒼生は昨日未華子は、ずっと心配して、起きてたのか?
そう思い、連絡しなかった事を
後悔した。









「おはよう☀
蒼生。」


「ああ、おはよ、昨日は...」

「さあ、ご飯ご飯
遅れるよ。」

毎日の普通の朝に蒼生は安心した。

時間をずらし蒼生が先に出る。
いつもなら40分遅れのバスにのるが寄るところがあったので、蒼生が出たすぐに裏の方からタクシーに乗って市役所に向かった。

市役所には大学の友人2人が
務めているので
昨日の夜電話して話をつけていた。


バスを下りると市役所のロビーで
2人は待っていてくれた。


「未華子、久しぶり。」

「ごめんね、変な事頼んで‼」
親友の美知香と恵子は、大学が
一緒で何時も飲み歩く仲良し
だった。


2人とも適齢期を逃さずゴールイン
子供もいて幸せな家庭を築いている。



「スピード結婚して
スピード離婚かぁ、いくら
スピード時代とは言え早すぎ‼

後悔しないね!
大丈夫?」

「もっと話合ったら?」

2人は引き止めてくれたが、
昨日の2人の会話がどーーしても
許せ無い‼



「オバサン化して..云々。」
特にこのフレーズが許せない。

強い決心を見た美知香と恵子は
仕方なくサインをした。

無事受理され独身に戻った。

会社に着くと相変わらず
ミホとミクが蒼生に食い下がって
いた。

「もう他人だから好きに
したらいい。」

そう思うとスッキリした。
今まで何に支配されていたのか
と思う程あっけないものだ。



「助けてくれ、未華子、‼」
LINEがピカピカしてサブ画面に
文字が踊る。

「いいんじゃない。
モテモテね。
自由主義なんでしょ
知らないわよ〃!」
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